女嫌いのイジワル上司を攻略します!
それだけ言葉を残して、部屋から出ていった宮田さんはやっぱりどこか、あの頃の潤さんに似ていて、私は悲しくなった。
そこから悩んで悩んで家に帰って、真帆に全部話して相談した。
「はぁ!!?
なにその女!というか、宮田 小夏か。
そんな小夏に擦り付ける様なこと言わなくていいじゃんね。
それに、なんて言ったって明日は大切な誕生日じゃない。
言わなくていいと思う。
だって、そんな話したって、過去の話でしょ?
結局その時は、倉西さんより仕事選んだって事なんだから、それは仕方ないことじゃない。
それをなんで今更。それに小夏にわざわざ言ってくるの?
性格悪すぎない??」
「そうなのかなぁ…。
本当に手離したくない存在だったんじゃないかな…。
別れてもう何年も経つのに、ここまでして潤さんに拘ってるのって、それだけ好きだって事なんじゃないかな。」