女嫌いのイジワル上司を攻略します!
Chapter7.5_ケジメをつける時 side倉西
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俺はとにかく会社まで走った。
でもそれは、小夏ともう一度やり直したかったからじゃない。
茉詩にこんなこと刷り込んで傷つけたことが許せなかったからだ。
第1会議室につくと、「あら、来てくれたの」と笑顔の小夏がいた。
でもしばらく俺の表情をみて、「私のところに戻ってきてくれるって訳じゃなさそうね」と苦笑いを浮かべていた。
「小夏。なんでこんなことしたんだよ。
俺に話があんなら直接言ってこればいいだろ。
なんで茉詩を通す必要があったんだ」
「あの子が羨ましかったの。
潤のあんなに大事そうな表情、初めて見た。
私と付き合ってた時にあんな顔、したことなかったのにって。
だから、ちょっとだけ意地悪したくなって…。
私たちだって過去は愛し合ってたってどうしても伝えたかった」