女嫌いのイジワル上司を攻略します!
西野さんからその言葉を聞いたあとに、すぐ小夏から別れ話をされた。
「あの記事のことを俺に言わない小夏をみて、きっと女優っていう仕事が失いたくない大切なものなんだろうと思った。
だからその時に俺は決断した。
もう、小夏とは別れよう。
これから芸能界の道を大きく歩んでいく小夏にとって、俺は足でまといな存在だって。
それに、俺としても仕事一筋で頑張るいいきっかけだって思った
だから、小夏だけがあの記事を見て別れを決断したわけじゃねぇんだよ。
でも、最近考える。
もし、同じような状況に今置かれたとしたら、俺は仕事じゃなくて茉詩選ぶだろうなって。
あの時は立場とか、小夏の仕事が特殊だったこととか色んな条件が重なっててのかもしれないけど、でも、小夏と別れる時に引き止める言葉は出てこなかった。
今俺は、茉詩のことがなによりも大事で絶対、離したくない存在なんだ。
だからさ、あの時、別れを素直に受け入れて時点で、俺らの未来はないって事だと思う。」