女嫌いのイジワル上司を攻略します!
俺の口から出る言葉に、俺自身が驚く。
こんなにも茉詩に前向かせてもらって、成長させてもらってたんだと。
改めて俺は素敵な人に出逢えたと思った。
「はぁ〜あ。
羨ましい。茉詩ちゃんが。
潤にここまで言わせるなんて。
私も負けてられないわね。潤や茉詩ちゃんより幸せにならなきゃ
なんか、今日でやっと振り切れたような気がする。
ありがとう、潤」
「俺もだよ。
なんか胸につっかえてたものが取れたような気分。
茉詩に本当に感謝しないとな。」
「ほんとね。本当にいい子なのね、茉詩ちゃん」
「俺が選んだ人なんだから、当たり前だろ」
「はいはい。
私の時、そんな溺愛してもらったことないなぁ」
「さぁな。茉詩が特別なんだろ」
「まぁ、ひどい!」
なんて言い合って笑いあって、俺らの間にあった微妙な気持ちに、ケジメをつけた。