女嫌いのイジワル上司を攻略します!
「だって、日付感覚がなくて…
もうちょっとだなぁとは思ってたけど…。」
とりあえず花束を受け取って空いている椅子に置くと、「これも。」と潤さんが小さな箱を私の目の前に置いた。
懐かしい。
3年前の誕生日…。ピアスが入った箱を1人涙を流しながら見たなぁ、なんて思い出す。
「開けていいの?」
「もちろん」
そうしてその小さな箱を開けると、キラキラと輝くリングが入っていた。
「これ、すごく高いんじゃ……」
そこまで言って気がつく。
これ、普通の誕生日プレゼントじゃない…?
「茉詩」
私が色々考えていると、潤さんが私の名前を呼んだ。
潤さんの顔を見ると、少し緊張しているように見えて、さっきの緊張が逆戻りしてくる。