女嫌いのイジワル上司を攻略します!
「もったいないなー。」
イケメンで仕事もできて、きっとモテモテなのに。
いや、でも女の子に興味ありすぎても私が傷ついて終わりなだけか。
ぼんやりと倉西さんのことを思っていると、菊名さんにぽんと肩を叩かれた。
「小夏ちゃん、なに考えてるの?
もう飲み会行くわよ?」
「っへ?もうそんな時間なんだ!
すみません!出ましょう!」
菊名さんをできる限り待たせないように手早くパソコンの電源を落として荷物をまとめる。
周りを見てみると、みんなスタスタとお店に向かっているようで、結局私たちが1番最後になってしまった。
「菊名さん、すみません〜」
「全然いいのよ?
なんか考え事でもしてた?ボーッとしてたから」
「ん〜。まぁ少し...」
私の曖昧な言葉に勘のいい菊名さんはすぐに倉西さんのことだって気がついたみたいで、ふーん?と言いながらニヤニヤとした表情を浮かべた。