女嫌いのイジワル上司を攻略します!



「えぇ〜でも、すっごい可愛いくて倉西くんのタイプの子が好きだって言ってくれたら〜?」



菊名さんが少し私の方をちらっと向いてニヤニヤしながら倉西さんに質問した。



「さぁ。そんな状況がイマイチ想像できねーっつうか。恋愛とか、所詮一時のものだと思ってるんで。」


ひとつも表情を崩さずにそう言い放った倉西さんは自分のグラスをグッと煽った。



「うわ〜、お前めちゃくちゃ冷めてんな。
入社したときそんなんじゃなかったのにな〜」



「その話はいんだよ。
あー、俺、西野主任にお酌してくるわ」



そう言って席を外した倉西さんに佐久間さんは、面白くねぇ〜と呟いてだし巻きをパクッと口に入れた。



「あいつ、本当に入社当時はあんなんじゃなかったんだけどね。
あの時付き合ってた子と別れてからかな〜

あんな恋愛拒否するようになったの。
今でも心のどっかでは忘れられないんじゃねぇかな〜?」



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