女嫌いのイジワル上司を攻略します!



目がぱっちりしているとか、そういう訳でもないし、倉西さんのように切れ長の二重とすっと通った鼻筋でクールな印象という訳でもない。


でも奥二重でシャープな目の中にある綺麗な瞳はカラコンですか?ってくらい茶色く透き通っていて、色がとにかく白い。だけど、ひょろっとした印象は全くなく、スーツの上からでも分かるくらい引き締まった身体は細マッチョという言葉がとても適している。

なんとなく、イケメンな雰囲気を持っていてこの人もかなりモテるだろうと思った。


やっぱり外と関わる会社の顔とも言える営業部には多少なりとも容姿も関係しているのかもしれない。



「はい。今日頂いた仕事もすごくやりやすいです。」



「んー?どれどれ?
なるほどね。営業部の流れがわかるようになってるわけだ。さすがエースだな」



「エース?」



私が尋ねたところで私の前のデスクの女性の方が話に入ってきた。



「もー。佐久間くん。新人ちゃんにちょっかいかけない。」


「いや〜、菊名さん。そーゆうつもりじゃねぇっすよ?」


「えぇ〜。ほんとかしら?信用ないわ〜」



...あ、あの。なんの話しでしょうか?
私がふたりの会話のわけも分からず聞いていると、ごめんなさいね?と私の前の菊名さんと呼ばれた女性がにっこりと笑ってくれた。



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