女嫌いのイジワル上司を攻略します!
再び触れ合った唇はさっきよりももっと熱さを増して、お互いを貪欲に求め合う。
強く押し付けられる倉西さんの唇から彼の欲が私に直接伝わる感覚がたまらなく幸せで、もっと私を求めて欲しいと人生で初めて思った。
しばらくして彼がなにかを求めるように私の下唇を啄んで、吸い付くようなキスに変わった。
求めるそれが何なのか、なんとなく分かる気がしたけど、まだまだ倉西さんに求められていたくて、そのままでいると、ひっきりなしに降り続けていたキスが止んで彼が私の瞳を見つめた。
「お前も結構イジワルじゃん。
早く口開けて?」
見つめられる瞳が熱っぽくて、彼の欲望が真っ直ぐ私に伝わりすぎて、心臓の高鳴りが隠せない。
こんなキス、初めてだ。
なんて思っている間に我慢できなくなったように倉西さんから噛みつかれるようにキスが再開される。
唇の間を急かされるように色っぽく舐められて口を開くと、彼の熱い舌が私の中に入り込んできた。
「マコ...」
所々で囁かれる私の名前にクラっとしながらも、倉西さんに必死に答えながら絡め合う。
もう、立ってられない...
そう思った瞬間にぐっと腰を引き寄せられてもっとキスが深くなる。
とうの昔に吹っ飛んだ理性はもう私の中にはひとつも残ってなくて、ただ目の前の倉西さんに溺れた。