女嫌いのイジワル上司を攻略します!
Capture4_そんなの、敵うわけありません。



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プッと明るめのクラクションが鳴り響く。



金曜の夜を思い出して、倉西さんの言葉を思い出して、ポーっとしていた私に対しての音なのだと気がつくのには少し時間がかかった。



この土日はまぁ本当に使い物にならなかった。



なにかしては倉西さんを思い出して、なにかしてはあの言葉の意味を探して...。



期待していいってことだよね?


単純な私は、期待してしまいますけどいいですか?




なんて考えながら過ごしたせいで土日にしようと思っていた家の片付けは全然終わらないし、眠れないしでもう朝から欠伸が止まらない。



「おい。マコ。
もう放ってくぞ?」



待ちかねた倉西さんが社用車の助手席の窓を開けて私に早く乗るように催促をする。
それでもトロトロしていた私を見て、倉西さんは少し車を進めて置いていくフリをした。



「え!ちょっと!待ってください!!」




「マジで反応しねぇからそっくりの人形かと思ったわ」




なんて、無表情で言い放つ彼はいつも通り。
いたって普通だ。



.....え?金曜の夜ってもしかして夢だった?



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