女嫌いのイジワル上司を攻略します!
さすがにキスしたところを話した時には、
「えぇ!!?キスしちゃったの?!」
「おい、倉西。アイツ、マジ何やってんだよ」
とふたりとも動揺してたけど、最後には私の気持ちに寄り添ってくれた。
「私、大事だって言われたけど、正直もう自信なんて全然なくて。
倉西さんが宮田小夏さんのこと忘れたいって思ってたタイミングで、たまたま私が入ってきて、指導係になって。
それで、たまたま私が好きになったから、この子でいいかって。
そんなふうに思ってるんじゃないかって...」
私の言葉に菊名さんも佐久間さんも、うーん。と黙り込む。
やっぱりそうだよね...。
と思い始めた時、佐久間さんが「でも、それは違うかな〜」と言葉を続けた。
「正直言って、倉西はだいぶ好きだったと思うよ。宮田小夏のこと。
でも、だからって忘れたくてまこちゃんを選んだわけじゃないと思う。
だって、これまでも倉西に言い寄ってくる女の子いっぱいいたし。
それでもナビかなかったのにまこちゃんのこと、大事にしようって思ったのは、やっぱりまこちゃんのことを、女の子として見てるからだと俺は思う。
だいたい、アイツがわざわざ意地悪言ったり、あんなに連れ回したりすんの見た事ねぇし。
俺がまこちゃんって近づいたら敵対心むき出しって感じだったし。
倉西の大事だって気持ちは信じてやってもいんじゃねぇかな〜?」