異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
「うん! またね」
リィが小鉢を手に踵を返すのを見て、私は残る昼食に向き直った。
へへっ。やっと続きが食べられる!
エビのフリットはないけれど、今日の昼食には小エビのカクテルサラダがついていた。
嬉々として、あーんと小エビのカクテルサラダを頬張る。
ぱくっ。むっしゃ、むっしゃ……う、う、うんまぁ〜!!
「チッ! なにがエビにアレルギーだ」
リィの憎々しげな舌打ちと、ボソッと吐き捨てられた暴言は、小エビのうま味を堪能するのに大忙しの私の耳を、右から左に抜けていった。
「あ〜、おいしかったぁ!」
「ふふふ、それはようございました」
ご満悦で昼食を終えた私は、アイーダと連れ立って食堂を後に……
「アイーダ、ちょっと待って!」
食堂を後にしかけて、私はあることに思い至り、 ピタリと足を止めた。
「姫様?」