異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
「ライがまだ、ほとんどお昼を食べられてなかったでしょう? 私、ライの分をランチボックスに詰めてもらえないか聞いてみる! ランチボックスなら、プールサイドで私の監督をする 傍らつまめるでしょう!?」
言うが早いか、私は食堂の奥へと取って返し、厨房内の料理長に問いかけた。
料理長は快く了承してくれて、その場で一人前の昼食をランチボックスに詰めて渡してくれた。
「ありがとうございます!」
両手で大事にライの分のランチボックスを抱え、今度こそ食堂を後にした。
「姫様、よく気がつかれましたね」
アイーダが優しい目で私を見つめて告げた。
「だってアイーダ、ろくすっぽ食べないで働いてちゃ、ライが倒れちゃうよ」
「ライ・ザック殿なら数日食べなくとも、どうということもないでしょうが……。まぁとにかく、ライ・ザック殿も喜ばれますわ」
「うん!」
私も笑顔でうなずいて、プールの支度をするべく足を進めた。
……あれ?
ふと、廊下の隅に置かれたゴミ箱に目がいった。