異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
すれ違い、そしてふたりは……
決意も新たに、私は連日、ライと減量に励みに励んだ。
体重の減り方が鈍くなり、苦しんだ減量の折り返し地点も、なんとかライと一緒にしのいだ。
そうして減量も開始から二カ月が過ぎて、展望はパァーッと明るく開けてきた。
私のがんばりは、きちんと目に見える結果となって表れる。こうなってくると、その結果がますます私を奮起させる。
まさに私は飛ぶ鳥を落とす勢いで、グングンと上昇スパイラルにのっかっているのだった。
……へへっ。
起きると毎日いの一番に、いそいそと姿見の前に向かうのは、もう習慣。そこで、くるりんとターンする。
むふっ、むふふふふっ。
私は今日も、姿見の中の自分にニンマリとご満悦に微笑んで、今度は体重計に跳び乗った。
むほっ!
体重計のメモリを目にした瞬間、ニマーンと頬が緩む。
むっほっほっほっ〜。
私は右手に意気揚々と羽ペンを掴むと、記録ノートに今朝の体重を記載した。