異世界平和はどうやら私の体重がカギのようです~転生王女のゆるゆる減量計画!~
だけど東方の国の民族は小柄な特徴をしているから、私のサイズをかき集めるのは、どんなに骨が折れたか……。
そんなのは、火を見るよりもあきらかだった。
「ライ……」
自ずと、握る拳に力がこもった。
私には、ライが一晩奔走してかき集めてくれたであろうこれを身につけて、運動に身を入れることが、ライに対する一番の誠意だと思えた。
「ライありがとう! 私、これをはいてがんばるよ!」
言うが早いか、私は手にした裾よけをバッと広げると、早速順繰りに足を——。
「おいマリーナ!? なにをしている!?」
足を通そうと、持ち上げかけたところで、ライにガシッと肩を掴まれた。
「はこうとしてるけど?」
そんなのは決まっている。
「こんなところではいては、スカートの中が見えてしまうぞ!?」
え?
おもむろに、周囲に視線を巡らせる。