【短編】君の影を見て
叶わないなら
私の頭の上を通り過ぎて行った太陽が、固いアスファルトを燃やすとき
私は待つ。
君がくるのを……
この手紙は受け取ってもらえなかったけど
最後に一目見たいから
遠くにみえる君の影。
自転車の後ろに誰かを乗せて
私には、寂しくて
辛くて
堪えられなくて
君は今、大切な人と共にいる。
私にはそこに入る権利はない
そう、ない
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