マリンスノー
「霞くんはただの友達だよ!」
そう言うと、ピクリとうみくんの眉が動いた。
「……霞くん?」
「うん、冬野霞くん。3組の人だよ。」
って言っても、うみくんは知らないか……。
雪加瀬さんの有名ぶりにも気づかなかったくらいだから。
きっと霞くんのことも知らないんだろうな。
「仲いいんだね。」
「最近仲良くなったって感じだけど。」
「そうなんだ。」
そう呟いたっきり、うみくんは黙り込んでしまった。
うつむいちゃったし。何か考えてるみたい。
……今日は切り出せそうにないなあ。
明日、言おうかな。
先送りにしたことの安堵感と、後ろめたさが同時に押し寄せる。
明日は絶対に。
そう心に決めると、うみくんが顔を上げた。
「ねえ、凪。」
「ん?」
「今週、暇?」
「暇だけど。」
「一緒に出かけない?」
「えっ。」
「着いてきてほしいところがあるんだ。」
「わ、わかった!」
久しぶりの遊びに行く約束に心が舞いあがって、考える暇もなく承諾してしまう。
だって、うみくんとふたりで出かけるなんて……。
思わずにやけてしまう口元を押さえる。
どうしよう……すっごく嬉しい。
「じゃあ日曜日ね。」
そう微笑むうみくんにとびっきりの笑顔で微笑み返した。
そう言うと、ピクリとうみくんの眉が動いた。
「……霞くん?」
「うん、冬野霞くん。3組の人だよ。」
って言っても、うみくんは知らないか……。
雪加瀬さんの有名ぶりにも気づかなかったくらいだから。
きっと霞くんのことも知らないんだろうな。
「仲いいんだね。」
「最近仲良くなったって感じだけど。」
「そうなんだ。」
そう呟いたっきり、うみくんは黙り込んでしまった。
うつむいちゃったし。何か考えてるみたい。
……今日は切り出せそうにないなあ。
明日、言おうかな。
先送りにしたことの安堵感と、後ろめたさが同時に押し寄せる。
明日は絶対に。
そう心に決めると、うみくんが顔を上げた。
「ねえ、凪。」
「ん?」
「今週、暇?」
「暇だけど。」
「一緒に出かけない?」
「えっ。」
「着いてきてほしいところがあるんだ。」
「わ、わかった!」
久しぶりの遊びに行く約束に心が舞いあがって、考える暇もなく承諾してしまう。
だって、うみくんとふたりで出かけるなんて……。
思わずにやけてしまう口元を押さえる。
どうしよう……すっごく嬉しい。
「じゃあ日曜日ね。」
そう微笑むうみくんにとびっきりの笑顔で微笑み返した。