マリンスノー
第4話
うみくんと一緒に帰ることがなくなってから。
私はひとり、家路を歩いていた。
今頃、うみくんは雪加瀬さんと一緒に帰ってるんだろうな。
自分からこういう状況に仕向けたくせに、傷ついてるなんて。
ほんと、バカみたい。
いつも通りの道。
いつものように歩く私。
なんだかとてもつまらなくて。
私は足を止めた。
……どうせなら、もっと。
もっと、ひとりじゃないとできなくて。
うみくんと一緒じゃできなかったこと。
そう思った私は、今来た道を戻り始めた。
*
「いらっしゃいませ。」
扉を開けて聞こえてきたのは、愛想のいい店員さんの声だった。
私は、近くの席にスクール鞄を置いて。
中から財布を取り出すと、カウンターレジの方へと足を進めた。
「マシュマロココアひとつください。」
ずっと来てみたかったカフェ。
マグカップにはぷかぷかと浮かんだ白いマシュマロが。
ココアの上で泳いでいる。
クラスの子が友達と来たって言ってて私も気になってたんだよね。
うみくんはこういう所好きじゃなくて。
いつも真っ直ぐ家に帰ってたから、今日来られて良かった。
あらかじめ取って置いた席に戻り、マグカップに口をつける。
こくこく、ココアを飲むとほんのり温かくて。
心がぽかぽか温まっていくのが分かる。
私はひとり、家路を歩いていた。
今頃、うみくんは雪加瀬さんと一緒に帰ってるんだろうな。
自分からこういう状況に仕向けたくせに、傷ついてるなんて。
ほんと、バカみたい。
いつも通りの道。
いつものように歩く私。
なんだかとてもつまらなくて。
私は足を止めた。
……どうせなら、もっと。
もっと、ひとりじゃないとできなくて。
うみくんと一緒じゃできなかったこと。
そう思った私は、今来た道を戻り始めた。
*
「いらっしゃいませ。」
扉を開けて聞こえてきたのは、愛想のいい店員さんの声だった。
私は、近くの席にスクール鞄を置いて。
中から財布を取り出すと、カウンターレジの方へと足を進めた。
「マシュマロココアひとつください。」
ずっと来てみたかったカフェ。
マグカップにはぷかぷかと浮かんだ白いマシュマロが。
ココアの上で泳いでいる。
クラスの子が友達と来たって言ってて私も気になってたんだよね。
うみくんはこういう所好きじゃなくて。
いつも真っ直ぐ家に帰ってたから、今日来られて良かった。
あらかじめ取って置いた席に戻り、マグカップに口をつける。
こくこく、ココアを飲むとほんのり温かくて。
心がぽかぽか温まっていくのが分かる。