あの子のヒミツ
毎日毎日、こんなことの繰り返し。
もうヤダ・・・・・・。
「姫島~。死なないでよ?」
「死んだら、あたし達のオモチャがいなくなっちゃうじゃーん!!」
「まぁ、死んだら他の奴をターゲットにするんだけどねー」
「おっ!遥菜やるね~♪」
アハハハハハ!!
私は、アンタ達のオモチャじゃない。
操り人形じゃない。
ボロ人形になるのは、お前らの方だ。
神様、お願いします。
アイツらに復讐する能力をください!!
「おいっ!何とか言えよ!!」
ポケットからカッターを取り、私の首に向けてくる遥菜。
まずは、アンタからだ。西園寺遥菜。
すると、不思議なことが起きた。
遥菜が私から背を向け、誰かに操られるようにしてフラフラと歩き出したのだ。
「は、遥菜?」
「ねぇ、どうしたの?」
遥菜の行動に戸惑う取り巻き達。
「ウルサイ・・・・・・。」
そう言うと、遥菜は1人の取り巻きの腹に向かってカッターで突き刺し、その子はその場に倒れた。
辺りに赤い血が広がる。
「キャーーーーーー!!」
叫び声を挙げ、みんな一目散に外へ出ようとする。
「う、嘘!?開かない!!」
「何で!?」
「ウルサイ。ダマレ!!」
次々と取り巻き達を刺していく遥菜。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「やめて遥菜~!!」
そう泣き叫んでも、彼女の耳には届かない。
血溜まりになっていくトイレ。
血まみれの遥菜。
「あ、あぁ・・・・・・。」
私は、その場にペタンと座り込む。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
私は、気を失ってそのまま倒れた。