あの子のヒミツ
エピローグ
学校では、いつも笑いあっていた。
皆、私のところに集まってくる。
前の学校では、考えられなかったこと。
毎日が凄く楽しい。
でも、ウチのクラスは少しだけ変わっていた。
あの2人は、結局行方不明のまま今も捜索が続いている。
一緒に行動していた瞳ちゃんは、体調を崩して不登校になっちゃったみたい。
まぁ、無理ないか。
(次は、どんな子にしよっかな~♡)
おっ!いたいた。
隣のクラスの美少女の女の子。
1人でたくさんノート持って、日直かなぁ?
これ、良いチャンスかもしれない!
私は、転んだフリをしてその子にぶつかった。
「キャッ!」
バラバラとノートが落ちる。
「うわぁ!ごめんなさい!ぶつかっちゃって~。」
「だ、大丈夫!」
慌ててノートを拾う私達。
(フフッ♡結構私、演技うまいじゃん。)
「これ、全部持ってくの?日直?」
「う、うん。日直が、提出物持ってくのがウチのクラスのルールで決められてて・・・・・・。」
「大変だね~。じゃあ、私が半分持ってってあげるよ!」
「ありがとう。」
そう笑った彼女を見て私は、すぐに察した。
栗色の長い髪。
透き通った白い肌。
長いまつ毛。
大きな目。
綺麗な形の鼻筋。
うっすらとした唇。
(お人形にするのに、ぴったりの子じゃん♡)
「私、4年3組の二階堂和奏(にかいどうわかな)。あなたは?」
「姫島芽亜里!4年2組!よろしくね♡」
(これからどんなことが起こるんだろう!楽しみだなぁ。)
Fin