あの子のヒミツ
~帰り道~
「ありがとう柚月ちゃん。一緒に帰ってもらっちゃって。」
「い、良いよ・・・・・・。全然。帰り道、一緒で良かったね。」
「うん!良かった~!」
(うわぁ~!芽亜里ちゃんとお話してる~!しかも、今日転校してきたばっかの子と~!)
「ねぇ、柚月ちゃん。良かったらウチ・・・・来ない?」
「え?良いの!?」
「うん!送ってくれたお礼に!」
「柚月ちゃん!着いたよ!」
「うわぁ~♡すっごーい!!」
私は、芽亜里ちゃん家の外装を見て思わず声を上げた。
大きな門に大きな噴水。
そして、一面白いタイル張りの宮殿みたいな家。
(凄い!本物のお城みたい!)
「フフッ♡さぁ、入って!」
「お、お邪魔しまーす。」
「お帰りなさいませ。お嬢様。」
すると、メイドさん達がやって来て私達を出迎えてくれた。
(凄い・・・・・・!メイドさんまでいるなんて。やっぱり、桁が違いすぎるよー!)
「お帰りなさい芽亜里。あら?そちらの子は?」
「ただいま!ママ!この子は、クラスメイトの中畑柚月ちゃん。私のことを送ってきてくれたの!」
「まぁ!ありがとう柚月ちゃん。せっかくだから、お茶でもどう?」
「え?良いんですか!ありがとうございます!」