あの子のヒミツ
「柚月ちゃん!一緒に帰ろう!」
「うん!良いよ~。」
帰りの会が終わり、私と芽亜里ちゃんは通学路を歩いていた。
「ねぇ、柚月ちゃん!良かったら今日もウチに寄って行かない?ママがね、また柚月ちゃんに会いたいって!」
「え!?良いの!?やったぁぁ!」
~芽亜里ちゃん家~
「ただいま~。」
「お邪魔します・・・・・・。」
「お帰りなさいませ!お嬢様!」
「まぁ!柚月ちゃんいらっしゃい♡待ってたわ~。」
「ママ!私達2階にいるから!」
「分かったわ。後でお茶とケーキを持ってこさせるから。
何かあったら言ってね!」
「はーい!」
数分後、ケーキと紅茶が運ばれ私達はおしゃべりを楽しんでいた。
「芽亜里ちゃん家ってホント凄いよねー。」
「え?どうして?」
「だって!お母さんは美人で優しいし、お父さんは大企業の社長さんだし。家は、大きくてお金持ちだし・・・・・・。良いなぁ。」
「そ、そうかな~。」
「そうだよ~!だいたいウチなんか・・・・・・。」
私は、文句を言いながら紅茶を口に運ぶ。
「あれ・・・・・・?」
「柚月ちゃん。どうしたの?」
「な、なんか眠気が・・・・・・。」
頭がクラクラする。
何だろ・・・・・・。
バタッ
強烈な睡魔に襲われてそのまま私は、眠りについた。