墜落的トキシック
ハルが私に向ける優しい瞳も、言葉も、何一つ変わっていない。
なのに─────
ハルは、私との関係を解消した。
それはどう足掻いたって現実で。
「……ハル」
ハル、お願い。
『楽しそうでよかった』なんて言わないで。
私の知らないハルにならないで。
私がハルがいないと駄目なように、ハルも私がいないと駄目なままでいてよ。
どうして私と別れたの。
どうしてあんなこと、言ったの。
────私は結局、
ハルのこと、これっぽっちもわかりやしない。
きっと、毒に侵されているのは私だけなのだ。