世界の終り
-1-
疲れていた。
たぶんそうだと思う。よくわからない。
ただ、焦りを感じていたことははっきりと覚えている。
出勤途中のバスの中、デスクに座っているとき、夜中ベッドの上。
日々時々で、叫び出したくなるときがあった。
つらいことはなかった。
仕事は簡単だった。
入社して6ヶ月。
隣に座る勤続25年の係長と全く同じ仕事。
誰にでもできる仕事。
無駄なこと。
アリジゴク。
たぶんそうだと思う。よくわからない。
ただ、焦りを感じていたことははっきりと覚えている。
出勤途中のバスの中、デスクに座っているとき、夜中ベッドの上。
日々時々で、叫び出したくなるときがあった。
つらいことはなかった。
仕事は簡単だった。
入社して6ヶ月。
隣に座る勤続25年の係長と全く同じ仕事。
誰にでもできる仕事。
無駄なこと。
アリジゴク。