世界の終り
こんなことをするために生きているのか。

何のために生きているのか。

自分には他の人間にはない何かがあるはずだ。

小さな頃から持ち続けていた根拠のない思いは学生時代に擦り切れた。

それでもまだ、何かを探し続けていたかった。

何を? 

見つからない。

見つかるのか?

甘えているのだと思う。

皆同じだと思う。

その自覚はさらに息苦しさを深めた。

このままの状態で、死ぬまで生きるのか。

何を以って生きるのか。
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