守護霊
「・・ポッキー君・・だよね?」
「・・・・・・うん・・・。」
「良かったぁ・・元に戻った。」
「・・・・・反町君達は・・?
ヒトミが急に人が変わってから意識がぶつっと切れた。
・・・あれからどうなったの?」
「玉さんがポッキー君に憑いてた人やっつけてくれたんだよ。
一緒にいた人達は怯えて逃げちゃった。」
「玉さん・・?
じゃあ・・やっぱりヒトミにも霊が憑いてたの?」
「・・・絶対人には内緒だったんだけど・・私にはずっと守護霊様が憑いてたんだ。
初めて喋ったのは中学生の時かな・・?」
ヒトミがその体に憑く“守護霊”について話してくれた。
彼女のプロフィールは新潟出身になっていたから知らなかった事実。
生まれてから1歳ぐらいの間はご両親と共に西日本にある“加賀井村”という小さな村で育った事。
生まれてすぐ、原因不明の奇病に体が蝕まれ、いつ命を落としてもおかしくなかった事。
手立てが無く、ご両親は藁をも掴む想いで、村に奉られている神社で神頼みするしか無かった事。