守護霊


「・・ポッキー君・・だよね?」


「・・・・・・うん・・・。」


「良かったぁ・・元に戻った。」


「・・・・・反町君達は・・?

ヒトミが急に人が変わってから意識がぶつっと切れた。

・・・あれからどうなったの?」


「玉さんがポッキー君に憑いてた人やっつけてくれたんだよ。

一緒にいた人達は怯えて逃げちゃった。」


「玉さん・・?

じゃあ・・やっぱりヒトミにも霊が憑いてたの?」


「・・・絶対人には内緒だったんだけど・・私にはずっと守護霊様が憑いてたんだ。

初めて喋ったのは中学生の時かな・・?」




ヒトミがその体に憑く“守護霊”について話してくれた。


彼女のプロフィールは新潟出身になっていたから知らなかった事実。


生まれてから1歳ぐらいの間はご両親と共に西日本にある“加賀井村”という小さな村で育った事。


生まれてすぐ、原因不明の奇病に体が蝕まれ、いつ命を落としてもおかしくなかった事。


手立てが無く、ご両親は藁をも掴む想いで、村に奉られている神社で神頼みするしか無かった事。


< 128 / 139 >

この作品をシェア

pagetop