守護霊
「玉さん!!」
『よお。』
「・・久し振りの再会なのに・・
あっさりすぎじゃないですか?」
『たかが20年で何言ってるんだよ。
俺にとっちゃ昨日の事のようだ。』
「もしかしてこの子って?」
『あの時の赤子。』
「すげーなぁ・・こんなにべっぴんさんになって。」
『とん平、アイドルって分かるか?』
「おニャン子クラブの事ですかい?」
『・・・・いや・・名前が違うな。
この子は柿ピースっていうアイドルやってる。』
「へ~。おニャン子クラブ以外にもアイドルっているんですね。」
『昨日と今日はそれが休みらしくて、
この前のお礼に俺の行きたいところ連れてってくれるって言うもんだから来た。』
「この前のお礼って・・?」
『・・あ~話すと長くなるから気にするな。』
「じゃあ帰ってきたわけじゃないんですかい?」
『悪いなとん平。
もうちょっとこの子の傍に憑いてる。
今はすっかり少なくなったが、
まだたまに寄ってくる輩がいるからな。
でもこの子もだいぶ強くなったからそのうちまた戻ってくる。』
「へーい。気長に待ってますぜ。」