守護霊


玉さんが守護霊として憑くこの子には・・

あっしらの会話が聞こえているのかいないのか良く分からなかったけど、

久し振りの兄貴との会話が終わるまでずっと待ってくれていた。


最後にお賽銭をして手を合わせてくれた後、ゆっくりと引き返していく。









「あ!玉さーーん!!

村の皆は相変わらず元気ですから安心してくださいねー!!!」



『・・・・・・・・・・・』



あれ・・・・・・?


『・・・・zzz…・・・』



・・・まったく・・・・。

相変わらず玉さんは玉さんだ。


もうその姿があの子の中に宿って
見えなくなったと思ったら・・・


「寝ちまったよ・・・。」




             守護霊  終




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