守護霊
――――――
一人・・また一人と行列の先へ消えていき、自分がそこに一歩ずつ近づく。
7列に分かれた真ん中の列に僕はいた。
もうすぐ・・・・会える・・。
彼女を初めて見たのは、
たまたま買い物に行っていたイオン1Fの・・・普段はベンチが密集し、買い物客が一休みする為のスペース。
そこに即興で作られた特設ステージに、
まだ始動して間もない柿ピースがパフォーマンスを披露していた。
その時はまだ“お遊戯会レベル”と酷評してしまうほどの歌声だったけど、
ダンスのキレに関しては買い物客を魅了していたのをよく覚えている。
そして何より・・・・
その時からずっと不動のセンターポジションに位置していた、【広瀬ヒトミ】を見て・・僕の目は“♡”になった。