守護霊


「まぁ肝心なのが悪い話なんだけど・・・・。」



・・ん?



「・・・昨夜彼女にプロポーズしたら断れちまったぁ(ToT)(ToT)(ToT)

慰めてくれ鬼束~!!!」


「・・・・・・・・・。」


「・・・おい!聞いてるのか!!」


「あ、すみません。何でしたっけ?」


「ビレッジバンガードで買った指輪がダメだったのかなぁ。

それともガストでプロポーズしたのがまずかったのかなぁ。」



・・・・・まただ・・。



「おい鬼束!聞いてるのか!」


「・・あ、すみません。」


「どうしたそんなキョロキョロして。」


「誰かに呼ばれたような気がして・・・。」


「おいおいおい怖いこと言うなよ。
今は俺とお前しかいないじゃん。」


「・・ですよね。すみません、
気のせいだと思います。」


「大丈夫か?疲れてるんじゃねぇの?」


「すみません大丈夫です。あ、先輩。
プロポーズって何て言ったんですか?」


「“親父とお袋の介護を頼めるのは君しかいない。俺は嫌だから、結婚しよう”って。」


「うん、多分それが原因です。」















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