守護霊


「確かにアズミはここの所、
急成長したと小生も思ってるよ。

でも年齢的にもキャリア的にもフロントに行くのはまだ早い。」


「そうだね・・・。

僕もそう思うけど、だからこそ葛藤があるんじゃないかな。」



ネガティブな言い方をすれば、ここ最近のアズミは“やる気が無い”と感じてしまう。


ヒトミ、キララ、モエカきゅんの後ろに位置し、確かに目立たないと言えばそうだが、

先日のライブでも時々その表情が“無”になってしまうことさえあった。


「確かな筋から得た情報だと、

やっぱりアズミはかなり今の現状に不満を持ってるらしい。

いつまでもフロントポジションにいかせてもらえないからって・・

特にヒトミにはかなり嫉妬してるらしい。」



「うーーん・・。」


「それは確かにアズミは可愛い。

キララ命の小生だって、浮気心が芽生えた事の1度や2度あったよ。」


「言っとくけど僕は無いからね。」


「それはちゃんと分かってるでござるよ。」

< 62 / 139 >

この作品をシェア

pagetop