守護霊
もちろんこんな時間なので明かりはついてなくて、誰もいな・・・
「・・え・・・・。」
「・・・・?・・!?
ポッキー君!!」
“心臓が飛び出る”
“思わず固まる”
よく耳にする表現は嘘だった。
人は驚くと・・握力が一瞬にして無くなる。
僕の右手をすり抜け、ポトっという音と共にマックシェイクが地面に落ちた。
「ちょっと・・落ちちゃったよ!」
「・・・・あ・・・あ・・なんで・・。」
「・・シェイク?はいっ。」
シルエットだけで分かった。
ファンタスティポの出入り口から出てきた1つの影。
今まで何百回と会ってきたけど、こうして思いっきりプライベートで会ったのは初めてだった。