守護霊


「あ・・ま・・待ち伏せしてたわけじゃないよ!!」


・・・(ToT)・・・
何を言ってるんだ僕は。


こんな事言ったらかえって怪しまれるのに、
ついつい自己防衛に走ってしまった。



「ちゃーんと分かってるって。
凄い偶然だね!仕事帰り?」


「あ・・うん。
それでちょっとマックに・・・。」


「たまに飲みたくなるよねこれ!」


「あ・・ヒトミはどうして・・?
他のメンバーは?」


「1人で居残り練習してた。
・・誰にも言っちゃ駄目だよ。」


「あ・・うん。新曲出すの?」


「ううん、そういうわけじゃないんだけど、いつもこうして練習してるんだ。

“片想い笹だんご”もまだまだだし、私なんてグループの中で一番下手くそなんだから。

こうでもしないとみんなに置いてかれちゃうよ。」




バーカ、何言ってるんだよ。

お前が下手くそだったら他のメンバーなんてミジンコだよ。

もっと自信持てよ。

ついでに俺と結婚しろよ。
愛してんぜヒトミ。



・・・って感じの気持ちなんだけど、
言葉が何も出てこない!!!!


結局モゴモゴと、
“へ、下手じゃ無いよ”
の一言で片付けてしまった(ToT)



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