守護霊
「とりあえずやってくるわ。」
「お気を付けて。」
2度目でもやっぱりもののけはおっかなさすぎる!
あっしは柱の隅に隠れ、
玉さんは槍を持って、
化け物に立ち向かっていった。
例え霊になろうが、
時がどれだけ過ぎようが、
戦場の鬼は鬼のままだ。
2日前のリプレイ映像を見るように、
あっという間に断末魔の叫びが上がって、もののけが赤ちゃんの周りから消えた。
「さすが玉さん・・・。」
こんなバトルが繰り広げられているとはつゆ知らず、
父親と母親は相変わらず土下座をしながらあっしらに嘆願を続けていた。