無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
我ながらめちゃくちゃ不健康な生活を送っていると思う。
そのうち体調を崩しそう……なんて、そんなことを考えながら、冷房のスイッチを入れて再び眠りについた。
***
━━ピンポーン…
ん……、何か音が鳴ってる。
インターホン?
あぁ、どうせセールスの人とかだから居留守使おう。
━━ピンポーン…ピンポーン
しつこい……音から逃げるように布団を頭から被るけど、一向に音は鳴り止まない。
すると、今度はスマホの電話の着信音が鳴った。
すぐに電話に出てみると。
『こらー、居留守使うんじゃないのー。開けなさい』
「うぇ……、樹里?」
電話越しに、久しぶりに樹里の声が聞こえる。
さっきからうるさいくらいインターホンを鳴らしているのは樹里だったのか。
まだ寝起きのせいで頭がボーッとする中、自分の身なりを気にせず、ふらふらの足取りで玄関の扉を開けた。