無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
「呆れた……。そのうち家の中で1人ぶっ倒れても知らないから」
「えぇ、そんな冷たいこと言わないでよ」
すると樹里は手に持っていた紙袋をベッドのそばにあるテーブルに置き、そのまま床に座った。
「これ、わたしのお母さんから。どうせ1人でまともなもの食べてないだろうと思って作ってもらったから」
紙袋の中から、タッパと使い捨て容器のパックがいくつか出てきた。
「うわ、すごっ。えっ、これ樹里のお母さんが?」
タッパと容器の中には、おかずがたくさん。
厚焼き玉子、筑前煮、アスパラベーコン、
ハンバーグ、野菜炒め、おにぎり、サンドイッチ、フルーツ……その他にもたくさん。
ざっと見て、4日分くらいありそう。
「あんた普段学校ある日はきちんとご飯作るくせに、休みが続くと途端に気抜いて、だらしなくなるから。案の定、まともな生活してないし」
「こ、こんなご馳走久しぶりに見たよ」