無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。



わたしの長い髪に指を絡めて、
髪に軽くキスを落とした。



「素直じゃなくて、いつも強気で、人に甘えることが苦手で、さびしがり屋。

……なんでかなあ、そういう子って俺の好みのタイプじゃないんだけどね」



「タイプじゃないなら、
やっぱりさっきのは本気じゃな……」



わたしが話している途中だったのに、
佑都先輩の人差し指がそっとわたしの唇に触れた。



「……冬花ちゃんは特別だよ。

そういうところも含めて、ぜんぶ可愛く見えるんだよ」


心臓がバカみたいに暴れてる。


おかしいんだって……。
先輩相手にこんなドキドキしてるなんて。



「せ、先輩……」

「ん?」


「足……、大丈夫…ですか?」


「いい雰囲気だったのにいきなりぶち壊してくるあたりさすが冬花ちゃんだね」


ふと足元を見てみたら、包帯をぐるぐるに巻いて痛々しそうに見えたから。


話の流れを切ってしまったのは申し訳ないけど。

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