無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
どうやら、たぶん……。
先輩は本気……なのかもしれない。
「あ、そーだ。冬花ちゃんに渡したいものあるんだよね」
「え?」
先輩こそ話ぶった切るの得意じゃん…とか思っていると、ソファのすぐそばに置いてあった大きなピンク色の袋が目に入る。
赤いリボンが結ばれていて、
プレゼント用に包まれたって感じ。
「はい、これ冬花ちゃんにあげる」
そう言って、先輩の手から渡されたけど、なかなかの大きさなので両手で受け止める。
大きいけれど、重さはそんなにない。
しかもなんか柔らかいし。
「な、なんですか、これ」
「開けてみたら?」
そう言われたので、リボンをシュルッとほどき、袋から取り出してびっくり。
「え……、ぬ、ぬいぐるみ……?」
袋から出てきたのは、かなり大きなサイズの
クマのぬいぐるみ。