無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。



どうやら、たぶん……。
先輩は本気……なのかもしれない。



「あ、そーだ。冬花ちゃんに渡したいものあるんだよね」


「え?」


先輩こそ話ぶった切るの得意じゃん…とか思っていると、ソファのすぐそばに置いてあった大きなピンク色の袋が目に入る。



赤いリボンが結ばれていて、
プレゼント用に包まれたって感じ。



「はい、これ冬花ちゃんにあげる」


そう言って、先輩の手から渡されたけど、なかなかの大きさなので両手で受け止める。


大きいけれど、重さはそんなにない。
しかもなんか柔らかいし。



「な、なんですか、これ」

「開けてみたら?」


そう言われたので、リボンをシュルッとほどき、袋から取り出してびっくり。



「え……、ぬ、ぬいぐるみ……?」


袋から出てきたのは、かなり大きなサイズの
クマのぬいぐるみ。

< 173 / 335 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop