無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
想い出
ある日の放課後。
わたしは樹里と、ある場所へと向かった。
「遅れたけど誕生日おめでとー」
「うぇ、ありがとう…!」
わたしの誕生日から気づけば1ヶ月が過ぎていた。
今は少し遅れて樹里がお祝いということで、学校帰りにパンケーキ屋さんでパンケーキを奢ってくれることになった。
最近駅の近くにオープンしたお店だ。
誕生日当日はわたしが体調が悪くて、会うことができなかったので、ちょうど1ヶ月が経った今日、あらためてお祝いをしてくれた。
「いやー、にしても年取るの早いねぇ。
あっという間に20歳とかになってそうでこわいわ」
樹里が頼んだホイップクリームが山のように盛られたパンケーキを食べながら言う。
「ほんと月日って経つの早いよね」
わたしもパンケーキを口に運ぶ。