無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
止まらない言葉とともに、涙まで一緒になって出てくるから、感情のコントロールがうまくいきそうにない。
「佑都先輩と付き合うことにしたのも……夏向がどんな反応してくれるか気になって……。けど夏向は全然気にしてないし、試したわたしがバカみたいで……」
「……冬花は俺がなんとも感じてないとか思ってんの?」
「お、思ってるよ……。
だ、だってわたしのことなんて嫌いなんでしょ……っ」
変な独占欲だけはあるくせに、
平気でわたしのことを嫌いって吐くじゃん。
「……嫌いだよ、冬花なんて」
前と同じセリフをまんまと言われてしまい、
傷つくな、って自分に言い聞かせるのに、
胸を鋭い刃物で刺されたみたいに、グッと傷つき刺さる。
夏向の言葉はわたしを簡単に傷つける凶器って言ってもいいくらい……。