無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
「ずっととか永遠とか言葉だけならなんとでも言えるけど。
実際そーゆー関係って脆いし、すぐ終わるから」
たしかに……付き合うってなれば、
いつか終わりがくる可能性のほうが高い。
ささいなケンカや揉め事であっさりと終わってしまったり……。
「俺は……冬花と離れたくないよ」
「……うん、そんなのわたしだって同じだよ」
キュッと夏向のシャツを握る。
「……だから、今まで通りの関係を続けたいと思ったけどさ」
「…………」
「……自分勝手すぎたし、冬花の気持ち考えられてなかった」
「……うん」
「それに、冬花を他のやつに奪われたくないし、俺だけのものでいてほしいから」
「……うん」
優しく腕を引かれて、
大きな身体に包み込まれた。
「……俺から離れたりしない?」
「し、しない……っ」