無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
仕返し
***
「ん……」
カーテンから漏れる光の明るさで、眠っていた意識が戻ってきた。
あれ……?
わたし寝ちゃった…?
ぼんやりする意識の中、ベッドに寝ている柔らかい感触と部屋中を見渡すと、ここがわたしの部屋じゃないことがわかる。
……ここ、夏向の部屋?
たしか昨日、文化祭を抜け出して、
そのまま夏向の家に来て……。
それで……告白して……。
『━━俺も、すきだよ……冬花』
このセリフだけはよく覚えていて、
そのあとキスされてから記憶がない。
まさかそこから気を失って、朝になるまで寝てたってこと?
むくっと身体をベッドから起こした。
そばに夏向の姿はない。
時間を確認しようと制服のスカートのポケットに入れてあるスマホを取り出そうとしたら、自分の変化に気づいた。