無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。



余裕そうな夏向は平気でわたしのことを無視して、身体に触れてこようとする。


変なの……おかしい。



夏向に触れられるのなんて慣れているはずなのに、まるで初めて触れられるみたいに、心臓がバクバク暴れてる。



「……へー、冬花すげードキドキしてるね」


「や、やめて……っ」


ジタバタ夏向の腕の中で暴れるけど、ビクともしないし、むしろ暴れたせいで夏向の手がするりと服の中に入ってくる。



素肌に触れられて、もう心臓が破裂しそうな勢いでドキドキしてる。



「なんかいいね、俺のシャツ着てるのって」

「っ…、」


「俺と同じ匂いするし、俺のものって感じがしてたまんなく好き」



もう無理……っ。

甘いささやきにクラクラする……。



「シャツ1枚だと脱がせやすいし」


「ちょっ、ちょっとまって…!」



「ん、なに。これからいいとこなのに」


「こ、これ……着せたの夏向なの…?」

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