無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
くるりと、首の向きを変えて後ろにいる夏向のほうを見て聞いてみれば。
当たり前でしょと言わんばかりの顔で。
「……俺以外に誰がいると思う?」
「っ……!な、なんで勝手に着替えさせるの…!わたしが寝てる間になんてずるい…!」
「なんで今さら恥ずかしがんの?
冬花の裸なんてもう見慣れ……」
「うわぁぁ、もうそれ以上喋んないで…!!」
ダメだ、めちゃくちゃペースを乱されてるし、わたしもわたしらしくない。
前まで夏向とどんなふうに接していたかすらわからなくて、戸惑ってばかり。
「……じゃあさ、喋らないように冬花が俺の口塞いでよ」
「は、はい……?」
両脇にするりと夏向の手が入ってきて、
身体を簡単に持ち上げられて、くるりと向きを変えられて、そのまま夏向の膝の上に乗っけられた。