無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
「い、いい加減にして……!」
「へー、まだ抵抗する余裕あるの?」
耳元で聞こえてきた危険なささやきとともに、耳たぶを軽く甘噛みされて、身体が反応して声が出ないように抑える。
「っ、めて……」
簡単に力が抜けてしまって、抵抗する余地がなくなる。
「相変わらず耳弱いね」
からかうような声が聞こえてくるけど、
それすらくすぐったくて、身体をよじる。
朝からなんてことしてくれるんだって頭では思うのに、身体がうまくいうことをきかない。
「声我慢しなくていいのに」
「……もう、離して」
自分の声とは思えないくらい、か細い声にびっくりした。
夏向の言葉とか、触れてくる感覚は
ぜんぶ甘い毒みたいにクラクラする。
「……あんま可愛い声聞いてると
抑えきかなくなるからここで止めてあげる」