無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。



あぁ、もう……っ!
こんな不自然さ全開でこの先が思いやられる。



「……変なの。
あ、そーだ。飲み物買いたいからコンビニ寄っていい?」


「あっ、う、うん」


学校を出て歩いて5分足らずの場所にコンビニがある。


夏向が中で買い物をしてる間、外で待っていると、数分で戻ってきた。


夏向の手にはストレートティーのペットボトル。



店内から出てきて、それを一口飲んでわたしの元へ来る。


すると、再びわたしの手を握ってどこかへ歩き出した。



コンビニから数分歩いて着いた場所は、
いつもの小さな公園。


中に入り、ベンチに腰をかけた。



どうしていきなりここに来たんだろう?と思いながら夏向を見ると、さっき買ったストレートティーを口にしていた。


そしてたまたまなのか、バチっと目が合って。



「……ん、飲む?」


急にペットボトルを渡されて、戸惑う。

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