無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
「飲んでみなよ。結構美味しいよ」
「うぬ……」
なんて声出してるんだ自分って思いながら、
目をギュッとつぶってペットボトルを口にあてた。
ツーっとほんのり苦いストレートティーが口の中に入ってくる。
ゴクッと飲み込んで、そのまま何も言わずペットボトルを夏向のほうへ差し出した。
「……どう、苦かった?」
「…………」
「……って、なんでそんな顔真っ赤なの?」
「っ…!?」
うわ、もう最悪……。
バカみたいに意識してしまったせいで、
顔が赤くなっていることに気づかなかった。
「……もしかして体調悪い?」
そう言いながら、おでこをコツンと合わせてくる。
ち、近い…近すぎるんだってば…!
「んー、熱なさそうだけど」
「ち、近い…です」
「なんで敬語?」
「な、なんでも、です…」
不自然極まりない。