無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。



すると。



「ねーねー」



急に幼い声が聞こえてびっくりして、正面を見てみたら。


わたしたちが座っているベンチの前に立っている小さな男の子。


見た感じ5歳くらい?
それか、もう少し上くらい?



「ふたりでなにしてるの〜?」


興味津々って顔をしながらわたしたちをジーっと見てくる。


「えっ、あ、えっと…」


こ、こういう場合なんて答えるのがベストなんだろう?
相手は小さい子どもだし。



わたしが必死になんと言おうか考えているっていうのに、それをぜんぶぶち壊すようき夏向がはっきりと



「2人でイチャイチャしてるんだよ。
だから邪魔したら怒るよ?」


「イチャイチャってなぁに?おいしいの?たのしいの?」



「んー、たのしいよ。でも子どもには刺激が強いかもね」



「ちょ、ちょっとまって!夏向なに考えてるの!相手子どもだよ?もっと他に言い方あるでしょ!」

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