無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
「ふゆか〜?おなまえかわいい〜!」
とっても可愛い笑顔を見せてくれて、小さな身体でわたしにギュウッと抱きついてくるが可愛すぎる…!
「ふふっ、ありがとう。
空くんもかっこいいもんね」
わたしが同じように空くんをギュウッてしてあげると、
後ろからガバッと誰かに抱きつかれる。
「うっ、何してるの夏向。重いからどいて」
「そいつばっかずるい。
しかも冬花のこと呼び捨てにするとか生意気」
「小さい子なんだから仕方ないよ」
「俺の冬花に抱きつくとかいい度胸してる」
「や、だから変なところで対抗心燃やさないでよ」
すると、空くんが夏向をジーっと見ながら。
「ふゆかはぼくのだもん」
びっくりして目をまん丸にして空くんを見てみれば。
「何言ってんの。
冬花は俺のなの。早く離れないと子どもでも容赦しない」
「だ、だから子ども相手にムキにならないの!」