無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
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しばらく空くんと遊んでいて、気づいたら空がオレンジ色に染まっていた。
あれから空くんと夏向はすっかり仲が良くなって、
今は夏向が空くんを肩車している。
「かなた〜、もっと早く歩いて〜!」
「痛い、頭叩くな、髪ぐしゃぐしゃするな」
夏向もなんだかんだ文句言いながらも相手してあげるところが優しいなぁ。
わたしはそんな2人の様子を隣で見ている。
こうしてると家族に見えたりするのかな。
今わたしたちは高校生で子どもを持つような、責任感のある大人にはなれないけれど。
いつか、こうやって笑っていられる、子どもにさびしい思いをさせない…そんな家族を持ちたいなって思った。
今こんなこと考えるのは早いけれど、あくまで将来の微かな希望として胸の中で思うのはいいよね。
「空!!」
いきなり空くんの名前を呼ぶ女の人の声がして、公園の入り口のほうを見ると、綺麗な30代くらいの女の人がいた。